アンニョンハセヨ~。アン・シネです。3月ももうすぐ終わりですね。桜の開花便りがチラホラ聞こえ始めてきましたが、みなさんのおうちの近くはいかがですか? 桜とともに、ワタシの連載も今回が最終回です。長い間、毎週火曜日朝にお付き合いいただき、どうもありがとうございました。「サランヘヨゴルフ」、最後のテーマはヒストリー第11章「I Love Golf」です。もう少しだけ、ワタシにお付き合いくださいね。


1年間ありがとうございました。またいつかお会いしましょう
1年間ありがとうございました。またいつかお会いしましょう

ワタシには都会的なイメージがあるようなのですが(時々、人に言われます)実は正反対。海や木や空、自然が大好きなんです。木々が風に揺れる姿、芝生が育つ様子などを見ているのが好き。大好きな自然の中で楽しめるところが、ゴルフのいいところ。ワタシにはぴったりのスポーツです。

基本的に4人でプレーするゴルフは、人が多過ぎも少な過ぎもせず、お互いに話もできるしコミュニケーションが取りやすいのもいいところ。もちろん競技ですから競い合いながらですが、それでも人と人が触れ合えるんです。

ワタシたちプロゴルファーにとって、ゴルフはお仕事です。しかも、優勝するか、それ以外か、という勝負を毎週、繰り広げる難しいスポーツ。比較的幅広い年齢の選手が競い合うのも面白いです。才能があって体格もいい若い人たちが素晴らしい教育を受けながらプレーしているのもいいですね。そんな相手と、コースで毎週、毎週、高額な賞金を懸けて戦っているのですから、簡単には休めません。なかなか厳しい世界です。

日刊スポーツで毎週火曜日の朝、みなさんにワタシがお会いしていたことで、ゴルフに興味を持っていただける人が増えたでしょうか? この連載やワタシの記事で、少しでも皆さんがゴルフを好きになってくれたり、楽しんでくれたりするようになってくれていたらうれしいのですが…。

私が大好きな「ゴルフ」というスポーツを、もっと多くの人に経験してもらって、好きになってもらいたい。いつも、そう思っています。ティーイングエリアを自由に選び、ハンディキャップを上手に使うことで、年齢も性別もプレーの技量も違う人々が、一緒に楽しむことができるのがゴルフの魅力。3世代、中には4世代のファミリーが、大自然の中で一緒に白いボールを追いかけることができる。ナイスプレーに歓声を上げ、惜しいパットに悔しがる。そんな光景が世界中でもっともっと、繰り広げられればいいと思っています。

プロゴルファーとして、世界中、いろいろなところに行けるのが楽しくて仕方ありません。ゴルフを通じて、いろいろな文化に触れる生活を、まだまだ続けていければ、と思っています。

連載は今回で終わってしまいますが、また、みなさんにお会いできる機会があるはずです。その時はぜひ、一言声をかけてくださいね。皆さんの応援が、ワタシたちプロゴルファーの力です。みなさんがもっともっと、ゴルフを楽しめますように。カムサハムニダ~(ありがとうございました)。

(おわり)

 ◆取材構成=遠藤淳子(清流舎)

 ◆撮影=河野匠

 ◆取材協力=ザ・インペリアルCC(茨城・稲敷市)