どーもです。タイトリストのTSi2、TSi3のドライバーに加え、追加発表されたTSi1、TSi4ドライバーも併せて試打出来ましたので、レポしたいと思います。この4本ですが、実にわかりやすいモデルで、ボクレベルでハッキリとその性格の違いがわかりました。先発モデルのTSi2、TSi3からレポしようと思いますが、まずはTSi2ドライバーからいってみましょう。


まずは見た目から。


実にスタイリッシュ!! ある意味、所有欲も満たしてれそうですね。ソール後部にウエートがあることから、低・深重心を意識したモデルということが推測できます。

フェースはセミディープかな。フェース素材ですが、「ATI425チタン」という航空宇宙の分野で採用されてきた素材のようで、この素材の採用が「TSi」シリーズのキーテクノロジーのようです。

ボディもセミディープかな…。でもミドルバックなので、単純に低・深重心を目指したわけではなさそうな雰囲気も感じます。

後ろ姿です。

構えてみるとこんな感じ。クラウンの投影面積はやや大きめで、こうしてみると意外と後部に長いステレッチバック系にも見えました。

今回試打したのは、オリジナルカーボンシャフト「TSP110 50」Sフレックス装着モデル。スペックは、ロフト角10度、ライ角58.5度、長さ45.5インチ、総重量301g、バランスD2。ヘッド体積460cm3。シャフトスペックは、重量46g、トルク5.8、中調子。


試打会場は東京・メトログリーン東陽町、ブリヂストンゴルフのレンジ用2ピースボール使用です。


持ってみた感覚ですが、重量的にはやや軽め。グリップも気持ち細めに感じました。シャフトを手でしならせてみると、意外としなります。しかも、手元がかなり緩めな感じで、しなりポイントは中間よりもやや手元側。ワッグルしてみると、手元から結構ヘッドが動くイメージ。素振りしてみても、なんか元調子系の雰囲気がプンプンしていましたが、後で確認したら中調子なんですよね…(汗)


実際に打ってみると、ドスライスを連発。自分のスイングを軸にした話になりますが、いつもの感覚で打つとヒールヒット気味のコスリ球連発で、感覚的には構えたところにフェースが戻ってこない感覚でした。あれこれ試しているうちにわけ分かんなくなっちゃいましたw 最初の2球が切り返しで力んでいた結果です。ここまでに20球近く打っているのですが、ある時点でハタと気付き、切り返しで力まず、フェースとボールに正面衝突させるようなイメージで打ってみたのが3球目でした。HSがやや落ちていますが、飛距離が伸びていました。つまりは芯を食ってなかったってことですわ~!!


スカイトラックの弾道データはこんな感じで

その各球データはこちら。


【3球平均】

HS43.0m/s、初速60.3m/s、打ち出し角15.6度、バックスピン量2237.7rpm、サイドスピン-266.0rpm、飛距離240.8y

【ベスト】

HS42.1m/s、初速61.1m/s、打ち出し角14.8度、バックスピン量2380.7rpm、サイドスピン-34.0rpm、飛距離244.0y


打感は弾き系。タイトリストにしてはやや弾き感強めかなって。音も結構高めでした。


弾道はこんな感じで


スカイトラック弾道データはこちら。


弾道的には高弾道と言えるでしょうが、ロフト角10度であれば、もう少し上がってもいいかなというのが本音。スピン量は少なめですね。


出球傾向ですが、ボクのスイングでほぼストレートですが、これはかなり切り返しで力まないことを意識してです。フッカーのボクがスライス連発すると「いったい何が起こっているんだ!?」ってなっちゃいます。ボク的には、シャフトに原因があるとふんでいます。


そのシャフトですが、ボク的には正直「クセがある」と言わざるを得なかったです。もちろん、ボクの感覚やスイングに合わないだけですので、打つ機会があれば実際に打った上での判断をお願いします。と断った上で、手元が緩い上に、先端もやや緩い感じで、タイミングがかなり独特に感じました。このシャフトにあうスイングは、シャットに引けてどちらかと言えばスインガータイプかなって感じました。


今回ボクが試打した限りでは、このスペックでHS40m/s辺りまでの方にオススメかなって。ボクのようにタメてたたく意識がある上に、フェースの開閉が大きいタイプだと全く当たりません。それが今回のスライス連発の原因だったと思っています。スライスを意識すると、今度はフックも出ちゃうという、非常に分かりすい結果となってしまいました。よって、ボクとは真逆のタイプ、すなわちスインガータイプである意味リリースが早めにほどけてしまうアーリーリリースタイプの方にいいのかもしれません。ヘッド自体は恐らく扱いやすいモデルだと思うのですが、ボクにはシャフトのクセが強く、合わない印象が強くなってしまいました。まあ、これだけ打っていれば、そんなモデルも出てきます。というわけで、気を取り直して「TSi3」ドライバーに挑戦しましたので、それは週明けに!!

<タイトリスト「TSi2」ドライバー>

■KAZ’sインプレッション(10点満点)

▽飛距離:8▽上がりやすさ:8▽操作性:8▽構えやすさ:9▽打感の柔らかさ:8▽ミスの許容度:9

■ヘッド:チタン

■シャフト(重量/トルク/調子):「TSP110 50」(TourS=48g/5.7、S=46g/5.8、R=44g/6.1/中調子)。「TSP322 55」(Tour S=58g/5.1、S=56g/5.3、※SR=54g/5.4/中元調子)。「ツアーAD DI-5」(S=57g/4.7/中調子)、「ツアーAD DI-6」(S=65g/3.3/中調子)。※はカスタム

■価格:「TSP110 50」「TSP322 55」装着モデル各1本8万2500円(税込み)、「ツアーAD DI-5」「ツアーAD DI-6」装着モデル各1本9万3500円(税込み)。