おはようございます。秋の気配が漂うといいな~という9月。毎週火曜日の朝活「せれにゃん塾」塾長の青木瀬令奈です。今週のテーマは「コースマネジメント3~傾斜地で平らを作ろう<1>~」です。なんのこっちゃ? と言ってないで、試してみてください。
■ゴルフ場に平らな場所はない
練習場のマットの上は基本的に平ら(フラット)ですが、ゴルフ場には傾斜がいっぱいあります。というより、むしろ真っ平なところはほとんどないと言っていいくらいです。つま先下がり、つま先上がり、前下がり、前上がりなどの傾斜が複雑に入り組んでいます。そういう状況で、フラットなところと同じように打ったらミスしてしまうのは当たり前なのです。
では、どうするか。「傾斜地で平ら(フラット)を作る」ことを基本に考えます。ボール地点まで歩いて行く間に、コース全体の傾斜や形状を見ながら行くのは、グリーンに向かっていくときと同じ。ボールまで行ったら、細かい部分をよく見て、どんなライかを見極めます。それに対して、構え方を変えることで、自分にとってのフラットなライをつくるのです。
今日は、つま先下がりとつま先上がりについてお話ししますね。どちらにも共通なのは<1>ボールは自分の真ん中に置く<2>8割の振り感、ということ。<2>は10割のフルスイングで振ろうとすると、どうしても体のバランスが崩れやすく、ミート率が下がってしまうので特に気を付けてください。きちんとボールに当たる確率が下がってしまうという意味です。
つま先下がりなら、スタンスは広め。膝を落としてしっかりと腰も落とします。クラブは短く持たないこと。スタンスよりもボールが低い位置にあるのですから、クラブを短く持つと届かなくなってしまうので気を付けてください。これで平らなライができました。打つときには8割の振り幅で、ヒザの高さを変えないように注意しましょう。
つま先上がりの場合は、逆にスタンスよりボールが高い位置にあります。ですからクラブは短めに持ちます。グリップの位置とボールのある地面が近いわけですから、少し横振りのイメージになります。ヒザの高さを変えないのはこちらも同じです。
つま先下がりも、つま先上がりも、ほんの少しでもショットに影響するものです。傾斜地に行ったら「せれにゃん塾長が言ってたな~」と、私を思い出してください。思い出して自分で平らなライを作ることができれば、ミスの確率はグンと減ります。グリーンか、その周辺にボールを確実に運ぶためにも、ぜひ覚えておいてください。
◆取材構成=遠藤淳子(清流舎)
◆撮影=横山健太
◆取材協力=飯能グリーンCC(埼玉・飯能市)