短いパーパットを外した18番でスコアを落としたが、石川遼の表情には自信が満ちあふれていた。3日連続のアンダーパーで17位に浮上。「今シーズンで一番いいゴルフがこの3日間できている」と頬が緩んだ。

 思い切りよく振り抜いたティーショットを起点に次々とチャンスをつくった。4、6番のパー5で着実にバーディーを奪い、458ヤードの8番(パー4)はフェアウエーから残り170ヤードの第2打をピンそばにぴたり。9番ではピン奥4メートルにつけて下りのパットを沈めるなど、一時は9アンダーまで伸ばしてリーダーボードに顔をのぞかせた。

 後半は伸び悩んで順位を下げたが「しっかり芯に当たって打てている」とティーショットの好感触は変わらない。「長い間の課題だったが、今週は良くなっている。これができてくれば戦える」。ことしに入って8戦で予選落ち5度の苦境に光が差し込んだ。