米女子ゴルフツアーの最終予選会で14位となり、日本女子最年少で来季フル参戦の出場権を獲得した畑岡奈紗(17=茨城・ルネサンス高3年)が7日、成田空港着の航空機で帰国した。

 「今までで一番いい1年だったと思います。(日本女子オープンを制して米ツアーに挑戦できるようになると)想像していなかったです」と充実感をにじませた。第3日まで首位に立ち、05年宮里藍以来日本人4人目のトップ通過も見えていた。「3日目まではいいゴルフができた。セカンド(2次予選会)に比べて、アプローチがすごく良くなりました。少しは自信になりました」とうなずいた一方、残り2日間で苦戦したことへの反省は忘れない。「そこがまだまだ、自分の甘さではないかと思います」と戒めた。

 「ヒルズゴルフ・トミーアカデミー」で指導を受けた中嶋常幸には、予選会後にすぐメールで報告を済ませた。「『良かったね。またしっかり休んで、頑張ろう』と言っていただきました」。今後は練習や表彰などイベント出席と並行して、来年1月下旬に開幕する米ツアー参戦に向けた準備を進める。年末からはジュニア仲間とともにマレーシアへ渡り、年越し合宿も敢行。父仁一さんの知人でもある住宅建材などを手掛ける大平産業(岐阜)の清水直美社長の助力により、現地では充実した環境での練習が見込めるという。

 「1年目が大事なシーズンになると思う。オフでしっかりレベルアップして、常に上位で戦えるように頑張りたいです。来季は賞金シードを取って、できれば1勝できるように頑張りたい」と意気込んだ。