河本力(愛媛・松山聖陵高3年)が最終日に持ち味を発揮した。

 「距離があって、風があって、グリーンが難しくて、大変なコース」といい、第3ラウンドまで6オーバー27位と苦戦。この日は「ドライバーがよかった。距離は誰にも負けていなかった」と、ようやく300ヤード超の長打力を披露した。

 6番、9番、11番で3メートルにつけてバーディー。13番で2メートルを入れ、14番では「右に曲がって、セカンドが木越えの153ヤード。フライヤーを計算してピッチングウエッジで打った」のがピンまで5メートルに乗り、5つ目のバーディーを奪った。

 最終18番パー5では2オンを狙ったがグリーン手前の池に入れた。それでも第4打を寄せてパーに収め、ボギーなしこの日のベストスコア677をマークした。順位も一気に浮上して6位に食い込んだ。「最終日だけ楽しかった」と遅い爆発を悔やんだ。

 姉の結(日体大1年)が個人資格で出場しており、5位に入って、表彰式ではきょうだいでトロフィーを手にした。「ティーショットの精度とセカンドの距離感が必要。あとは気持ちの整理かな」と、難コースでのプレーで今後への課題を見つけていた。