欧州と日本のツアーの共催大会で、3打差8位から出た25歳の桂川有人(25)が7バーディー、ボギーなしの63をマークし、通算17アンダー、263として欧州ツアー初優勝を逆転で果たした。日本勢の欧州ツアー制覇は6人目。日本ツアーでは22年以来の通算2勝目とした。今季を含めて3季分の欧州ツアー出場権を獲得した。木下稜介は通算12アンダーで3位。杉浦悠太と川村昌弘は11アンダーで7位。中島啓太、金谷拓実、今平周吾は10アンダーで11位だった。

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18番をパーで終えると、最終組を待たずに周囲から優勝を祝福された。欧州ツアーの選手が多数プレーした大会を制した桂川は大きく息をつき、白い歯をのぞかせた。「今年、一番勝ちたかった試合の1つ。最高」と感慨に浸った。

2つ伸ばして迎えた後半が圧巻だった。「緊張で手が震えていた」。まず10番でバーディーを奪うと、12番(パー4)では120ヤードの第2打をピン1メートルにつけてバーディー。14番からは3連続で伸ばした。15番では10メートルのバーディーパットを沈めてガッツポーズ。「自分でもびっくり」と笑顔で振り返った。

欧州ツアーで日本勢として今年3人目の優勝者となった25歳。当面の出場権を得た欧州ツアーで活躍すれば、世界最高峰の米国への道が開ける。「上がれるように頑張る。強い気持ちがある」と再び夢の舞台を目指す決意を口にした。