2年ぶりとなるツアー通算7勝目に迫った武藤俊憲(39=フリー)は4バーディー、3ボギーの70で回り、通算2アンダーの282で4位だった。

 前半で1つスコアを伸ばすと、12番では第2打をピタリとつけてバーディー。さらに1オン可能な14番パー4では3番ウッドでピンそば2メートル弱に運ぶスーパーショットを見せたが、イーグルパットがカップの右を抜けた。「上から見たらフック(ライン)、下から見たらスライス(ライン)。分からなかった」。バーディーで通算4アンダーとし、この時点で単独首位には立ったが、モヤモヤが残った。

 続く15番ではドライバーを右に曲げ、第2打も前方の木が邪魔になる左のラフへ。第3打はバンカーに入ってアゴ近くまで転がり、パー5で痛恨のボギー。16番も3パットボギーをたたき、勝利は大きく遠のいた。「残念です。(ポイントは)14、15、16番ですかね。(最近)優勝争いをしていない中で、優勝争いの中でのジャッジの仕方。もう少し、自分の世界に入っても良かったのかも…」。勝ちたいがゆえ、少しだけ冷静さを欠いたことを悔やんだ。