男子ゴルフの世界ランク4位、松山英樹(25=LEXUS)が、安倍晋三首相(63)、ドナルド・トランプ米大統領(71)両首脳と11月5日にゴルフをすることについて「楽しく思い出に刻みたい」と心境を口にした。
打診を受けた時は松山も驚きを隠せなかったという。「どうしよう。オレなんかが大丈夫かな」。それでも「一生に1度あるかないかのこと」と“外交カード”としての登板を快諾した。両政府は20年東京五輪ゴルフ会場である霞ケ関CC(埼玉)でプレーする方向で調整。10年にアジアアマを制し、日本人初のローアマに輝くことになる11年マスターズへの道を切り開いたコースでもある。また1つ、忘れられない思い出が増えることになりそうだ。
米メディアによれば、トランプ大統領はハンディキャップ2・8のシングルプレーヤーで、ベストスコアは「66」。05年にはゴルフの技術を紹介する本を出版し「米大統領史上、最高のゴルファーの1人」(AP通信)と称されたこともある。昨年12月、一緒にプレーしたウッズ(米国)も「私が最も感心したのは(当時)70歳にして彼が打った距離。当たりも見事」と感嘆していた。松山も「負けないように頑張りたい」と“警戒”を強める。ちなみに安倍首相のスコアは「国家機密」とされているが、90~100台が多いという。
安倍首相の2月訪米時に両首脳とともにプレーしたのがエルス(南アフリカ)。同じ2月にはマキロイ(英国)もトランプ大統領とゴルフを楽しんだ。ともにメジャー通算4勝の元世界ランク1位。最高で世界ランク2位まで上がり、メジャーVも間近とされる松山が、あらためて超一流選手の1人であることを証明する外交デビューとなる。