プロ8年目の浅地洋佑(25=フリー)がツアー初優勝を飾った。通算4アンダーの首位で出て1バーディー、2ボギーの72でまとめ、通算3アンダー281で初勝利。
9年ぶり6人目のマンデートーナメント(主催者推薦選考会)通過からの優勝も達成した。石川遼の高校後輩としてアマで活躍した一方、プロでシード落ちも経験。支えてくれた母伸子さん(64)に母の日Vで恩返しした。
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ウイニングパットが最終日のゴルフを象徴していた。バンカーから出してピンまで約3メートルの下りパット。浅地は外せばプレーオフの場面で「手が震えていた。クラブを持っている感じがなかった」という緊張を乗り越えてカップに沈めた。「よく崩れずに頑張ったと自分に言いたい」。
自身初の最終日最終組は「緊張なのか、思うように動かなかった」。ティーショットが曲がった。アプローチも寄せられない。前半は1つスコアを落としたが、後半はパッティングに救われた。14番に5メートルのパーパットを決めるなど最後まで首位を死守した。「辞めなくて良かった。辞めようと思った時期があったので」。しみじみ振り返った。
杉並学院高時代の10年にダイヤモンドカップで9位に入った。石川遼の2学年下の後輩としても注目された。11年にプロ宣言したものの、12年に獲得したシードも翌13年に喪失。17年のシード復活まで5年を要した。「酒に頼ったり、練習もしなかったり」。母に引退を口にすると「あなたみたいなのが働けるわけない」と怒られ、目が覚めた。「どうしようもない息子でしたけれど恩返しできた」。女手一つで育ててくれた伸子さんには「一生分のプレゼントをもらいました」と喜ばれた。
昨年8月に結婚した元保育士の智子夫人(25)にも新婚Vを贈った。「格好良かったです」と愛妻に絶賛された浅地は、7月の全英オープン(北アイルランド)出場権も初ゲット。賞金ランクも1位に躍り出た。「一生の中で一番おいしいお酒が飲めそう」と感慨に浸った。【藤中栄二】
◆浅地洋佑(あさぢ・ようすけ)1993年(平5)5月24日、東京・杉並区生まれ。6歳でゴルフを開始。08年日本ジュニア優勝、11年日本アマ3位。同年QTで11位に入ってプロ宣言。12年に下部ツアーでプロ初優勝し、19歳14日Vは当時の最年少記録だった。昨年のカシオワールドOPで4位。家族は智子夫人。169センチ、68キロ。

