1年4カ月ぶりのツアー出場となる諸見里しのぶ(34=ダイキン工業)が練習ラウンド後に取材に応じ、現在の心境を語った。

諸見里は19年11月の大王製紙エリエールレディースを最後にツアー第一線からの撤退を表明。昨年はツアー中継の解説などを行っていたが、今大会は地元沖縄開催、所属がダイキン工業とあり、主催者推薦の「ご当地ホステス選手」として復帰を決めた。

緊張などで1日夜は眠れなかったといい「ワクワク感と不安も少しあり、試合が近づくとちょっとずつナーバスになっている自分がいる。(昨年の)日常生活では全然自分と向き合っていなくて、この緊張感はたまらないなと思います」と話した。

解説業などで他選手のプレーを観察することでの学びもあったという。「今までと違う視点でゴルフを見ることができ、自分自身のスイングなども見つめ直すことができた」。ドライバーでは飛ばし屋の笹生優花や原英莉花のスイング、短い距離では古江彩佳ら若手選手の技術を参考にした。「私は緊張すると間がなくなってきてしまう。若い選手のリズム感やテンポ、技術的なことはまねできるなと思った。今までと違った私が見られるんじゃないかなと思っています」とブランクを経ての成長にも自信をみせた。

目標には予選突破を掲げた。実現すれば18年9月の「マンシングウェアレディース東海クラシック」で38位に入って以来となる。思い入れのある同大会については「初出場した13歳の頃からこのトーナメントで頑張るんだという気持ちは変わりません。久々にギャラリーのみなさんの前でプレーできるので、自分のプレーができるようにしっかりとやっていきたい」と力を込めた。