2022年の国内女子ゴルフツアーがダイキン・オーキッド・レディース(3月3-6日、沖縄・琉球GC)で開幕する。
黄金、ミレニアム、新世紀など若手が大活躍した20-21年シーズンは、稲見萌寧が初の賞金女王に輝いた。今季はどうなるのか? 開幕直前企画で経験豊富なプロキャディー数人に今季の行方を“覆面予想”してもらい、計3回お届けする。第1回は2年連続戴冠を狙う稲見を中心に、女王レースを予想してもらった。【取材・構成=ゴルフ取材班】
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翌年のシード権は、今季から賞金ランクでなく大会順位をポイント化したメルセデス・ランクで争われる。ただ、プロである以上「賞金女王」はやはりビッグタイトル。予想の前に、昨季賞金ランクのトップ10上位をおさらいすると-。
<1>稲見萌寧=2億5519万2049円(45戦9勝)
<2>古江彩佳=2億4674万3575円(46戦6勝)
<3>小祝さくら=2億42万3583円(52戦5勝)
<4>西郷真央=1億7899万7891円(50戦0勝)
<5>西村優菜=1億7525万7855円(51戦4勝)
<6>申ジエ=1億3096万(33戦4勝)
<7>勝みなみ=1億2798万6540円(47戦2勝)
<8>原英莉花=1億2558万7582円(44戦3勝)
<9>菊地絵理香=1億1783万3334円(46戦1勝)
<10>上田桃子=1億1314万6872円(42戦1勝)
変則の統合シーズンで試合数が52(20年14、21年38、今季38)と多かったとはいえ、はざま世代の稲見が実に9勝もして1位になった。トップ10の内訳は申ジエ、菊地、上田を除く7人が黄金世代(98年度生まれ)以下で若年化が浮き彫りになった。
-今季の女王レースについて、みなさんはやはり稲見が頭一つ抜けていると思っているのか?
キャディーA 本命は稲見でしょう。パーオン率が19年から2季連続1位。ショットの精度が彼女の真骨頂ですが、最大の強みは適応力と集中力にあると思う。ドライビングレンジや練習ラウンドで、そんなにいい球を打っていなくても、本番になると数ホールでコースにアジャストする。プロで1番大事な要素です。
同B 僕も稲見と思うけど、死角があるとすれば「体調」と「パット」かな。昨季後半は腰痛などに苦しんだ。今年はどれだけうまく管理できるか。
パットは昨季、異常なぐらいに入っていた。平均パット数(パーオンホール)で見ると19年は43位(1・8312)で、20-21年は2位(1・7666)。そりゃ平均バーディー数1位(19年11位)パーセーブ率1位(19年6位)になります。あれだけ練習するプロだから、当然上達した結果と思うが、今年も同様に入るかはわからない。少しでも入らないと「あれ?」「こんなはずじゃない」と、プロは絶対に比べてしまう。彼女は、鈴木愛のように猛練習するタイプだけに、なおさらそうなると思う。そんな時にうまく対処できるか? この2つをクリアすれば「稲見時代」が3年は続くんじゃないかな。
同C 僕は稲見が絶対とは思っていないけど、外的要因を考えたら、争いには間違いなく入ってくるんじゃないかな。まず古江が米ツアーに行った。いろんな意味で爆発力のある渋野や、圧倒的なポテンシャルを持つ笹生もいない。そこは女王レースを占う上で見逃せないよね。

