上田桃子(35=ZOZO)が逆転で国内通算17勝目を挙げた。3位から出て1イーグル、3バーディー、2ボギーの69出回り、通算9アンダーの207と、首位から出た鈴木愛を逆転した。前年この大会優勝の稲見萌寧と、史上3人目の3週連続優勝がかかった西郷真央がともに69で回り、通算6アンダーで福山恵梨、沖せいらとともに2位に入った。

【写真特集】上田桃子、大里桃子、岸部桃子ら/女子プロ最終日

「絶対自分が優勝する」。前夜、自分に言い聞かせた強い意志で、上田は18ホールを戦い抜いた。スタートの1番パー5でイーグル。続く2番のバーディーで単独首位に浮上しても、自分を鼓舞し続けた。5番で3パットのボギーをたたいても「ここからが勝負」と切り替えた。

6番終了時点で、スコアボードには首位の上田と2位タイの岸部桃子、大里桃子と3人の「桃子」が並んだ。「すごくうれしかった」半面「その中で自分の日にしたい」と心に誓った。

出場した選手のほとんどが「難しい」というコースは、同期のライバルで、現在は第一線を退いている諸見里しのぶさんがコースセッティングを担当。「彼女の意図を考えながら攻略してやろう」と、見えないライバルとも戦っていた。頭の中には「同期で頑張っている人がいれば、しのぶもまた(プレーを)やってみようかとなる」との思いも優勝への原動力になった。

昨年4月のパナソニック・レディース以来の国内17勝は、同年6月15日の誕生日に結婚後、初のミセスVとなった。今後はプロ17年目で1度も勝っていない国内メジャー制覇が目標だ。大会期間中に米国で開催のマスターズを毎晩見て刺激を受け、この日もタイガー・ウッズの勝負服と同じ赤いシャツで優勝した。「難しいコースで勝つことがメジャーにつながる」と力強く話した。【桝田朗】

〈首位から出て78と大崩れし21位に終わった鈴木愛〉初日とか2日目は淡々とできるけど、最終日に伸ばそうと思ったときにいいショットが打てなかったりとか、パッティングが良くなかった。あきらめずに最後までやったと思うが、集中力が切れたかなと思う。