ツアー初出場の13歳、アマチュアの香川友(山東CC)が「13歳258日」でのツアー最年少予選通過に王手をかけた。170センチ、95キロの巨体で1アンダー、70をマーク。60位発進となったが、一時は5アンダーまでスコアを伸ばした。今日15日、上位60位タイまでに入れば、伊藤誠道が09年VanaH杯KBCオーガスタで記録した「14歳21日」を更新する。
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同組の永久シード選手、66歳の倉本が、13歳の香川に声をかけた。「うまいね~」。10番パー4、香川がグリーン左手前ラフから35ヤードのアプローチを80センチに寄せた。11番も花道からの30ヤードを40センチに寄せた。いずれも楽々パーセーブだ。
うまさだけじゃない。170センチ、95キロの体を使ったスイングが力強い。1番パー4はバンカーから140ヤードの第2打を9番アイアン(9I)で5メートルに乗せ、チャンスを決めた。5、8、9番もバーディー。15番パー4で残り160ヤードを7Iで2メートルにつけ、5アンダーにすると、首位に1打差まで接近した。
香川は「悪いところは別になくて、ちょっとしたミスが出た感じです」という。第1打がOBの16番、ガードバンカー脱出に失敗した18番と終盤2つのパー5でダブルボギーを喫したが、それが逆に伸びしろを感じさせた。
キャディーを務める父正宏さん(50)が経営する練習場で、1歳からプラスチックのクラブで遊んだ。野田市立中央小3年の時に、レディース・ティーからパープレー。千葉・野田市立第一中2年となった今、トレーニングをしない。
父の方針で「好きなものを好きなだけ食べて」いる。時に1日5食で体を作り、この1年で背が5センチ伸び、体重は5キロ増えた。育ち盛りの才能は、3月1日の今大会のアマチュア予選会でも証明された。参加約120人の中、高校、大学生を押しのけてトップ通過。2~30位までが出場できる最終予選を飛び越え、本戦に直接飛び込んだ。
倉本が笑った。「僕と53歳差ですって? すばらしい感性持ってますよ。(ツアーに)出て行くうちに、いろいろ考えるようになるだろうけど、今はそんなのがみじんも見えない」-。
香川の今大会の目標は「予選通過&上位進出」。13歳258日というツアー史上最年少予選通過は、その過程にある。【加藤裕一】
<香川友(かがわ・とも)アラカルト>
◆生まれ 2008年(平20)7月31日、千葉・野田市出身。
◆ゴルフ歴 父正宏さん(50)が脱サラして経営する野田市の練習場「関宿ゴルフセンター」で1歳から。
◆目標のプロ 松山英樹、フィル・ミケルソン。
◆飛距離 父いわく「キャリーで285ヤード」。
◆玄人肌 昔からアプローチが好きで、ウエッジを約100本所有。バッグに入れた58度は練習場内の工房で、自分の手でソール、バンスを削ったもの。
◆スポンサー6社 今年からのゴルフ規則改定でアマチュアがスポンサーから金銭的支援を受けられることになった。香川は明治安田生命、すしざんまいほか、建築関係、海産物問屋など計6社と契約。
◆趣味 船釣り、サーフィン、スケートボード。「バランス面でゴルフに通じる」という。
◆好きな食べ物 ステーキ、すし。
◆ベストスコア 62。
◆サイズ 170センチ、95キロ。

