7日まで行われた女子ゴルフのメジャー、AIG全英女子オープンで15位となった堀琴音(26=ダイセル)が、調整1日の強行日程で、初のシーズン複数回優勝となる今季2勝目を目指す。

国内女子ツアーのNEC軽井沢72開幕前日の11日、会場の長野・軽井沢72G北Cで行われたプロアマ戦に出場。9日夜に英国から羽田空港に帰国し、今大会が行われる軽井沢に入ったのは前日10日夜、会場での練習はこの日からという過密日程だった。それでも今大会への出場に迷いはなく「出場するからには上を目指して頑張る」と、力強く話した。

全英女子オープンもメジャー出場も5年ぶりの出場で、過去2度のメジャーはともに予選落ちしていた。それだけに今回の15位の成績は「正直、予選通過が目標だった。予想以上によかった」と、順位には一定の満足感があったという。ただ「どちらかと言えば悔しい」と、もっと上位を狙えたという消化不良な感覚が残った。海外選手と一緒に回る中で「共通するのはアプローチがうまい」と、自身が取りこぼすのとは対照的に、ピタリと寄せる姿に、技術不足を感じたという。この日のプロアマ戦では、全英女子オープンの第3ラウンドで同組、最終的に4位に入ったレオナ・マグワイア(アイルランド)のショットをまねて、バンカーショットを試すなど、早速、海外で得たものを生かす姿勢を見せていた。

今回の英国遠征では、フェアウエーが硬く、ランが出たこともあって「フォローで300ヤード飛んだことが、気分も上がって、個人的にはうれしかったです。300ヤードなんて飛んだことがないので」と、日本では味わえない経験もできた。「風の中でスコアを出せたのは自信になった。芝やグリーンが全然(日本と)違ったので、そういうところでの対応力が少しは上がったかなとは思いました」。大会後には、インスタグラムのフォロワーが約1000人増えるなど、注目度が上がったことも自覚。世界トップレベルで戦った本来の自分と、新たに持ち帰った新たな技術を融合させ、強行日程を感じさせないプレーを披露するつもりだ。