“強いしぶこ”が帰ってきた。不振にあえいでいた渋野日向子(26=サントリー)が、劇的な復調で、米ツアーの23年スコットランド女子オープン第1、2ラウンド以来、2年ぶりに首位に立った。

国内ツアーでは、最後に優勝した21年樋口久子・三菱電機レディース以来、4年ぶりの首位。7バーディー、1ボギーの6アンダー、66で、2位に1打差をつけた。7カ月ぶりに出場した前週の国内ツアーで、自己ワーストに並ぶ日米合わせて5戦連続の予選落ち。課題のパッティングが復調し、目標を4年ぶり優勝へ上方修正した。

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前週の第2ラウンドとは別人だった。最終18番でパーパットが、カップの縁を1周して飛び出す不運も、渋野は苦笑いして穏やかだった。この日唯一のボギー締めにも「入ったと思ったんですよ。カッコわりーな(笑い)。でも、なんかそういうところが自分らしいかな。悔しさが残るし、恥ずかしさが残る感じ」と笑い飛ばし、しぶこ節復活。わずか6日前、予選通過の可能性が事実上、消滅し、ぼうぜんとしていた同じ18番のグリーン上で渋野は代名詞の笑顔を振りまいた。

グリーン上がさえた。1番で8メートルのパットを決めてバーディー。さらに2番も7メートルのパットを決めて連続バーディー発進。「前までは5メートルのバーディーパットがチャンスと思えなかったけど、こういうゴルフができていたら思えるっていう見本みたいなゴルフができた」と納得の表情だった。

勢いに乗って6番では、ピンまで25ヤードのラフからチップインで伸ばした。「ずっと私は『パットから流れをつくるゴルフ』と言われていたけど、それをすごく感じた」。パットの好調がショットにも波及。ショットが良くなり、再びグリーン上が好調。後半3つのバーディーはいずれも3~6メートルを決める好循環だった。

前週の予選落ち後、福岡県に飛んだ。ゴルフスタジオで約3時間、機械でデータを計測し、パッティングの指導を受けた。前日16日に「発見ばかり。ずっと自分の感性でやってきた。科学的なものが必要」と、方針転換を誓っていた。効果てきめんで「予想以上。自分でもビックリ。もっと早く行けばよかったし、もっと早く知っておくべきだった」と笑った。国内では4年ぶり首位。「やっぱりチャンスはつかみたい」。忘れかけていた優勝への意欲も復活した。【高田文太】

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