期待のルーキー吉田鈴(りん、21=大東建託)が3バーディー、1ボギーの70で回り、通算2アンダーの214で40位から34位に浮上した。来季シード権が獲得できる年間ポイント(メルセデス)ランキング50位以内へ、現在は51位。最終日に上位へ浮上し、圏内に入る。64で回った佐久間朱莉(22)が通算20アンダーで首位を守り、2位に8打差の独走状態に入った。

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後半6番パー4で6メートルのバーディーを沈めた吉田は、ギャラリーの拍手に笑顔で応えた。1打で順位が変動する大混戦の中、18位グループとは3打差の34位でホールアウトできた。

「あのバーディーは良かったと思う。でも、3日間を通して、調子がいいとは言えない。もっと調子が上がれば、もっとスコアは出ていた。周りが伸びている分、悔しい」

自己評価は低いが、ツアー1年目は最終盤に入って急成長中だ。前週の富士通レディースで、自己最高の6位に躍進。これまで10試合あった予選落ちが、31試合目の今大会で、自己最長7試合連続で決勝ラウンドに進んだ。苦しくてもボギー数を抑え、パーセーブでしのげるようになった。

今季最大の目標は、年間ポイント50位以内に付与されるシード権の獲得。現在51位の吉田は、今大会の結果次第で圏内に入れる。4日間大会はポイント(P)が1・5倍になり、20位に入れば30Pを獲得。上位選手を抜くことも可能だ。

「シードを意識していないことはない。50位前後の人の争いになっているが、自分がいいプレーをすれば上にいき、できなかったら下に行くだけ。だから人は関係ない」

もちろん、初優勝も常に目標だ。同じ昨年のプロテストで合格した入谷響らが優勝しており、「できればしたいと思う」と野望を隠さない。

姉は日本ツアーで4勝を挙げ、米女子ツアー挑戦2年目の優利(25)。目標の選手は「プレースタイルが好き」という古江彩佳(25)だが、「(目標を姉にすれば)ちょっと、つまんないでしょう」と笑う。

昨夜はホテル近辺の店でさんまを食べ、秋の栄養を補給。153センチと小さな体からは、気力がみなぎっていた。

◆吉田鈴(よしだ・りん)2004年(平16)2月21日、千葉・市川市生まれ。7歳でゴルフを始める。千葉黎明高、日本ウェルネススポーツ大に進学。24年11月のプロテストに4度目の挑戦で合格(97期生)。今季はトップ10に3度入り、ツアー全体ではフェアウエーキープ率13位(約72%)、パーセーブ率31位(約86%)と健闘。趣味はネコカフェ。153センチ、48キロ。