首位で出た細野勇策(23=三共グループ)が、レフティーとしては45年ぶりの大会制覇を成し遂げた。1981年(昭56)の羽川豊以来。5月の日本プロ選手権を制してツアー初優勝をメジャー大会で飾っていたが、続く2勝目も同一年の国内三大大会。こちらも羽川豊以来の快挙となった。
同一年の国内メジャー2冠は19年の石川遼以来7年ぶり。日本タイトル2度目の戴冠は、〓(虫ヘンに単の旧字体)川泰果に次ぐ年少2位の到達。同一年の達成となれば、羽川を81日更新する23歳282日で最年少となった。
会場インタビューでは「優勝できるのか分からなかったので、最後の最後までドキドキしていました。(3日目を終えて1打差2位の)今平(周吾)選手と、いいマッチレースをしようと思っていたら、前の組の坂本(雄介)選手がとてもいいプレーをしていて。ずっとスコアを意識しながら何とか、まくられることなく18番を終えられました。良かった」と安心した。
難コースで強風に見舞われた中、前半を3バーディー、1ボギーの通算15アンダーで回って2位に5打差をつける。後半も15番まで終えて2バーディー、2ボギー。15アンダーを守って2位に4打差をつけた。
残り3ホールを逃げ切ったものの、終盤の17番と18番で連続ボギー。「もっとスコアを落としてもおかしくなかった。ずっと守りのゴルフ…タラオカントリークラブさんが難しいセッティングだったので、つらい1日でした」と苦笑いしながら「何とか食らいつくのが自分の長所。苦しい場面もいっぱいありましたけど勝ち切れて良かった」と自負を込めた。
5月の日本プロ選手権では、日本人の左打ち選手として91年ダイドードリンコ静岡オープンの羽川以来35年ぶりのツアー優勝を果たした。2勝目も先達と同じ道をたどり「レフティーでは羽川豊さんという大先輩がいらっしゃるので、少しでも追いついていけるように」とも語った。
山口・山陽小野田市生まれ。生後2カ月で心臓手術を受けた。最初から左利きで、米ツアーの選手の動画を見てスイングの研究を重ねた苦労人。ルネサンス大阪高を経て21年にプロテストに合格し、翌22年4月の関西オープンでツアーデビューした。
5年目で一気に開花し、挙げた2勝とも国内メジャー。これで来年の海外メジャーである米マスターズと全英オープンの出場権も獲得した。伸び盛りの23歳はチャンピオンブレザーに袖を通して笑みをこぼし「またこれからも3勝目、4勝目を挙げられるように頑張っていきたい」と言った。
◆細野勇策(ほその・ゆうさく)2003年(平15)1月9日、山口・山陽小野田市生まれ。生後2カ月で心臓の手術歴があり、激しい運動ができないため、6歳からゴルフを始めた。左利きで左打ち。ルネサンス大阪高をへて、21年にプロテスト合格。22年4月の関西オープンでツアーデビュー。今年5月の日本プロ選手権でツアー初優勝をメジャー大会で飾る。通算2勝。177センチ、74キロ。

