首位から出たレフティーの細野勇策(23=三共グループ)が70で回り、通算13アンダーの267で初優勝した。5月の日本プロ選手権に続く国内メジャー大会2勝目、ツアーも通算2勝目。来年の米マスターズと全英オープンの出場権を獲得した。左打ちの日本オープンVは、81年の羽川豊以45年ぶり。同じ年での日本プロ選手権との2冠は、08年片山晋呉以来となった。

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短いウィニングパットを沈めると両手を握りしめ、キャディーと抱き合った。レフティー細野は、独走態勢から一転、終盤にスコアを落とす苦しい展開でリードを守った。詳細な記録が残る中ではパー70の大会最少ストローク記録をマーク。「特に後半はひりひりした。これを味わうためにゴルフをしているので楽しかった」と充実感がにじんだ。

前日までとは強さも方向も異なる風をものともせず、12番までに三つ伸ばして優位に立った。パー5の4番は5メートルを決めてガッツポーズ。パー3の12番は1メートルにつけるスーパーショットを見せた。約71%の確率でフェアウェーを捉えて「ティーショットは昨日からいい修正ができた」と話した。

左打ちではツアー通算5勝で先駆者だった羽川豊以来、45年ぶりのタイトル獲得となった。自身のジュニア時代の経験から「自分の活躍によって左利きの選手が増えたり、道具や練習場がもう少し充実したりすればうれしい」とプライドをのぞかせる。

首位に立つポイントランキングで後続との差を広げて、年間王者に前進した。「そろそろ意識してくるのかな。羽川さんに少しでも追い付けるように、追い越せるように頑張っていきたい」と、さらなる飛躍を期した。

○…5打差3位から逆転を狙ったツアー8年目の坂本は、優勝まで2打及ばなかった。肋骨を痛めながらも奮闘。5バーディー、2ボギーの67とスコアを伸ばしたが、細野に逃げ切れられて2位。「出られるか分からない体の状態だった。自分のほぼ完璧なゴルフができた。マネジメントは徹底してやった」と口にした。