男子カナディアンペア決勝で佐々木将汰、佐々木翼組(万六建設)が96・71点で優勝して出場枠を獲得し、日本連盟の選考基準で初の五輪代表に決まった。23歳の将汰と21歳の翼の兄弟ペアは昨年の世界選手権で出場枠を手にできなかったが、今大会は中国の強敵を抑えて切符をつかんだ。佐々木翼、佐々木優組(秋田県体協)は5位だった。

 兄弟ペアで五輪に出ることが、小学生で競技を始めた頃からの2人の夢だった。カナディアンペアは20年東京五輪では実施されない可能性が高く、佐々木兄弟は「ラストチャンス」を見事つかんだ。兄の将汰は「ほんと、やってきて良かった」と瞳を潤ませた。

 ともに秋田・西仙北高出身。ペアで15年U-23(23歳以下)世界選手権4位、世界選手権には4度出場した。昨年末から国立スポーツ科学センターで専門的な筋力強化に取り組んだ。準決勝はトップ通過。決勝では当初、旗門に触れたとして中国ペアと同点1位の結果が出た。映像で接触がないことが確認されて減点が取り消され、五輪切符獲得が決まった。

 本来ならパワーがある兄の将汰(165センチ、66キロ)がエンジン役となる前を務めるのがセオリーだが「この方がしっくりくる」と子供の頃から弟翼(170センチ、60キロ)が前、兄が後ろ。弟は「世界で見ても強い中国に勝ったのは自信になる。自分たちの最大限の力を出したい」と五輪へ視線を向けた。