リオ五輪の出場権を逃した世界ランク14位の日本は、同10位のカナダに1-3で敗れて、1勝5敗(勝ち点3)となった。

 右足首負傷の石川祐希(20=中大)が欠場する中、08年北京五輪を経験しているエース清水邦宏(29=パナソニック)、福沢達哉(29=パナソニック)ら、ベテラン組が奮闘。清水のサービスエースや強烈なスパイクで、今大会初めて第1セットを25-23で奪った。清水がチーム最多の14得点を挙げれば、福沢も9得点。チーム最年長リベロ酒井も、審判席に飛び込みながらレシーブするなど、最後まで諦めない姿勢を示し続けた。だが、リオ五輪出場権獲得の可能性を残すカナダの高さある攻撃を止められず、19-25、21-25、19-25と逆転負けを喫した。

 福沢は「五輪に行けないことが決まった状況でも応援してくれる皆さんのために、自分たちのバレーをしようと思った。1セット目は全員で1点をとりにいけたけれど、連続失点は今大会通じてのこと」と反省。フランスとの最終戦に向け、清水は「若い選手には未来が詰まっている。挫折で終わってしまうのではなく、もう1回前を向くためにも、自分たちがしっかり戦いたい。結果を出して終わりたい」と誓った。