リオ五輪の出場権を逃した世界ランク14位の日本は、同10位のフランスに3-0でストレート勝ちした。

 2勝5敗(勝ち点6)の7位で、全日程を終えた。

 五輪切符が与えられるアジア最上位の1枠は全体2位に入ったイランが、その他の上位3枠はポーランド、フランス、カナダがそれぞれ獲得した。

 膝痛から復帰した柳田将洋(23=サントリー)がチーム最多の14得点をマークし、意地を見せた。「五輪を逃した後も応援に来てくれた方々のためにも力を使い果たそうと思った」。得意のサーブはエースを奪うばかりでなく、相手レシーブを崩して攻撃を乱し、カウンターのチャンスを演出した。第3セットでは15-16と競った場面から自分だけで3連続ポイントを奪い、逆転に成功。19-18からはコート右奥へサーブでノータッチエースを決め、両こぶしを握って雄たけびを上げた。南部正司監督も「柳田を始めサーブが非常によかった」と高く評価した。

 チームは開幕戦の勝利から悪夢の5連敗を喫し、五輪切符を逃した。途中でケガのアクシデントにも見舞われた柳田は、「思うように力が出せない期間があった」と素直な胸中を明かした。6月17日からはワールドリーグが開幕する。2020年東京五輪に向けた再出発だ。柳田は「目の前にの試合に勝って成長しないといけない。そうでないと4年後に変わらない結果が待っていると思うので。悔しいだけでは終わらせない。来年も再来年も代表でプレーできるように精進したい」と、決意を新たにした。