女子は下北沢成徳(東京)が就実(岡山)にストレート勝ちし、2連覇で4度目の頂点に立った。2年連続で最優秀選手に選ばれた黒後(くろご)愛(3年)らが第2セットで劣勢をはね返し、第3セットも押し切った。

 第2セット、下北沢成徳は序盤から就実に走られた。9-15とリードを許したが、タイムを取らなかった。「22点あたりで追い付くと思っていた」と小川監督は平然と振り返った。

 エース黒後も言う。「自分が打てていなかったけど、周りの姿を見ていて絶対に追い付ける自信があった」。堀江や山口、石川がアタックを決めて点差を詰める。逆転して25-22で奪い、流れを決定付けた。

 劣勢でエース頼みにならないところが、このチームの強さだ。「去年は黒後、黒後という攻め方。今年は相手との兼ね合いで、山口、堀江、石川が決められる」と小川監督。この試合のアタック打数は黒後が最多の39本だったが、堀江が38本で続き、石川が29本、山口が23本。黒後は「自分は何もしていない。仲間に支えられた」と謙遜した。その言葉通り、全員が進化して2連覇にたどり着いた。