フィギュアスケートの世界選手権男子2位の実績を持つ小塚崇彦氏(29)が24日、名古屋市で山一ハガネと共同開発したスケート靴の刃、「KOZUKA BLADES」の発表会を開いた。完成まで約6年。「ブレードを知るところから始めた。トラブルを最小限にし、選手に安心感や競技に集中できる環境を提供したい」と目を輝かせた。

 技術向上の一方、多くの選手が刃に悩みを抱える。複数の金属を溶接して作る従来品は跳躍時の衝撃で破損も多かった。新製品は11・5キロの鉄塊を削るため耐久性、衝撃吸収力がアップした。値段は2本セットで17万5000円と高額だが使用期間が長く、6カ月の製品保証も付く。小塚氏は「スケート技術の進歩に置いていかれないよう性能を上げていきたい」と言葉に力を込めた。