親子3代でオリンピック(五輪)出場を目指す金戸凜(15=セントラルスポーツ)が、初出場の世界選手権で鮮烈デビューを果たした。

予選1本目で72・00点、2本目でも74・25点と高得点を連発してトップにつけた。5本合計333・95点の5位で準決勝に進出した。「自分なりにすごく良くないが、初めての試合(世界選手権)にしては良かった。パーフェクトじゃないけど、もっと自信をもってやれば、スコアも出ると思う」と話した。

午後の準決勝で上位12人に入って17日の決勝に進出すれば、東京五輪代表が事実上、内定する。

国際水連は個人種目12位以内に対し、東京五輪の出場国枠を付与する。日本水連は、すでに出場国枠を獲得した選手がその枠を使うことを決めている。17日の決勝に出場した段階で、五輪代表が内定。決勝を棄権するような、よほどのアクシデントがない限り、東京切符が手に入る形だ。

金戸は、父方の祖父俊介さんと祖母久美子さんが60年ローマ、64年東京と五輪2大会に出場。父の恵太コーチと母の幸コーチも88年ソウル、92年バルセロナ、96年アトランタと五輪3大会に出場している。金戸が東京五輪に出場すれば、「金戸一家」で11度目の五輪になる。

今大会は、13日の男子シンクロ板飛び込みで寺内、坂井組が7位入賞を果たして、個人名での「東京五輪内定1号」になった。金戸はそれに続く「内定2号」を目指している。

荒井祭里(18=JSS宝塚)も304・75点の11位で準決勝に進出。「必ず12位に入って決勝に残る。予選の部分的なミスを改善していい入水をしたい」と意気込んだ。