バスケットボールB1の川崎が小学5年生の高見俊翔君(10)の入団会見を行った。高見君は19-20シーズンの川崎の試合において、チームの手伝いや選手のサポートなどを行う。

股関節の骨の部分への血行が途絶え、骨がつぶれる「ペルテス」という病気と闘っている高見君は、NPO法人「Being ALIVE Japan」が運営する「TEAMMATES」プロジェクトに応募し、入団が実現。「選手やコーチに会えることがうれしい。たくさん応援したい」と喜びを語った。

病気になる前はサッカーをやっていたという高見君は、入院中に同じ病気の小学生がA東京に入団したことを知って応募した。退院後それまで見学することがほとんどだった体育の授業でバスケットが始まり、参加できるようになり、バスケットがさらに好きになった。今月行われた男子W杯もテレビで観戦。チームに所属する篠山、ファジーカスの活躍を目の当たりにし、ファンになったという。「かっこよかった。どうやったら身長が高くなるか聞いてみたい」と意欲を見せた。

母瑠美さん(39)は「病気のことが分からず情報を得ようとした中で、この企画を知った。病気になったことは辛かったけど、新しい魅力を見つけることができた」と笑顔を見せた。

会見には川崎の全選手が出席。新しい仲間の入団を祝福した。一緒に登壇した辻は「一緒に優勝を目指したい。他の病気で療養中の人たちにも何かを感じてもらえるとうれしい」とエールを送った。高見君は「川崎が優勝できるように一生懸命応援したい。自分もシュートがうまくなりたい。同じ病気の人にも勇気を与えたい」と意気込みを語った。小さな小学生が川崎に大きな力を与え、B1優勝を後押しする。【松熊洋介】