男子カヤックシングル(K-1)予選が行われ、4大会連続オリンピック(五輪)出場を目指す矢沢一輝(30=西目屋村教育委)が16位、ワールドカップで2度銅メダルの足立和也(28=山口県体協)は17位だった。金谷徹(福井県スポーツ協会)は26位で、それぞれ20日の準決勝に進んだ。

予選では2度漕行できるが、矢沢は翌日への体力温存を考慮して2本目を回避。「スタート前は緊張感があったが、こぐうちにしっかり感覚を取り戻せた」と手応えをつかんだ様子だった。翌日の準決勝、決勝に向けて、「自分のスタイルを崩さずに臨みたい」と話した。

足立も当初は1本のみで予選を終える予定だったが、好タイムでフィニッシュしながらもゲート不通過のペナルティーがあり、急きょ2本目を漕行。「ペナルティーは受けたけれど、攻めた結果。感触をつかめた」と納得顔を浮かべた。

台風19号の影響などで海外選手の欠場が相次いだことで、準決勝には出場全選手が進出する。大会規定により、日本選手は準決勝で敗れても追加枠として決勝で漕行可能。代表選考ポイント争いはここまで矢沢が足立をリードしているが、最終日に逆転の可能性がある。

女子カナディアン(C-1)予選は八木愛莉(ANA Cargo)が10位、三島廉(日体大)が13位、佐藤彩乃(秋田病理組織細胞診研究センター)は14位で準決勝に進んだ。こちらも東京五輪代表は最終日に決まる。選考ポイントで佐藤を追う八木は、「失うものはない。明日は集中力を切らさず、ミスのないレースをしたい」と力を込めた。