男子5000メートルは、昨年王者の蟻戸一永(白樺学園3年)が6分31秒11の大会新で優勝し、2連覇を飾った。

昨年11月のジュニアW杯3000メートル優勝、今月13日のユース五輪1500メートル金メダルの実力者が、2位に5秒56差をつけ圧勝した。18日に帰国したばかり。時差ぼけの残る中で結果を出し「帰国後は昼寝を我慢しながら過ごした。調整は難しかったが、前の日は不思議と寝られた。勝ててうれしい」と喜んだ。

失態が気持ちを引き締めた。年明けのユース五輪(スイス)出発時、パスポートを忘れ帯広空港へ。急きょ1便飛行機を遅らせ、届けてもらって遠征には間に合った。「迷惑かけた分、負けるわけにはいかなかった」と1500メートルとマススタートの2冠を獲得した。

1年で全国制覇した1万メートル(25日)は補欠登録も、和田貴志監督(43)は「状態が良ければ(出る)可能性はある」。4月から専大に進学。高校最終年、昨年3位に終わった“忘れ物”を取りにいく。

▽男子5000メートル2位の山田和哉(池田3年)「(大会新に)記録も良かったし成長している。(高崎健康福祉大進学が決まっており)、大学でさらに力を伸ばしたい」

▽男子5000メートル3位の谷垣優斗(白樺学園3年)「11月と12月中旬に2回、インフルエンザにかかった。回復直後の全道高校スケート団体追い抜きは、自分がバランスを崩して優勝を逃した。辛いことが続いたが、個人初の全国表彰台に立ててうれしい」