ショートプログラム(SP)首位発進の羽生結弦(25=ANA)がフリー187・60点の合計299・42点を記録し、初優勝を果たした。男子初となる6冠完全制覇「スーパースラム」を達成した。

上位3人が出席する記者会見には、2位のブラウン(米国)、3位の鍵山優真(16=星槎国際高横浜)と姿を見せた。

羽生、鍵山の主な一問一答は以下の通り。

-大会を振り返って

鍵山 今日のフリーは本当に、思いっきりやることだけを意識してやっていた。最後の(着氷が乱れた)アクセルは体力的な問題。それでも楽しく、お客さんと一緒に、笑顔で演技をすることができたので、とても良かったと思います。

-4大陸選手権初優勝の気持ちは

羽生 正直ちょっと緊張していました。4回転ルッツをやらないといけないということと、滑る前にいつもと違ったことがあったので、どういう風に集中していったらいいか、あらためて勉強させてもらえました。とにかくショート(プログラム)での収穫がすごくあって、ああいう風に滑りたいとフリーでも思った。早く「自分らしいものになったな」と思えるように滑りたい。とりあえずホッとしているのが一番。何よりこの試合で、最初は16(歳)でいい演技をして銀で、そこから「なかなか勝てないな」と思っていたので、やっと(タイトルを)取れて良かったです。

-初めてのシニアの選手権で銅メダルは、自分にとってサプライズか

鍵山 メダルを獲得できるなんて思ってもいなくて、すごくビックリしているんですけれど、ここまで努力してきて、1つのご褒美だと思いますし、本当にビックリしました。

羽生 僕が2位になれたのは、地震(東日本大震災)が起きる1カ月ぐらい前で記憶がとびかけている。僕はすでにシニアで戦っていたから、緊張感に慣れていたけれど、彼はジュニアで戦っていて、ジュニアのエレメンツで練習していて、こうやってシニアの舞台で戦えるのは、格好いいことだなと思います。