2連覇を目指す神戸製鋼が東芝から9トライを挙げて完封し、開幕6連勝を飾った。3トライ差以上のボーナスポイントも獲得し、勝ち点は28。同じく6戦全勝の首位パナソニックに勝ち点差2の2位を守った。

今節の注目カードで、王者の強さが際立った。前半10分、左サイドで防御ラインを突破すると、最後はCTBリチャード・バックマン(30)が先制トライ。18分にはFW、BK一体となった攻撃で、左隅にWTB山下楽平(28)が飛び込んだ。自陣からも積極的に展開し、前半だけで40-0。19年W杯日本代表NO8リーチ・マイケル(31)が先発した相手を封じ込めた。

2日前の練習ではW杯日本代表FB山中亮平(31)が「東芝は今季強いですね。先週(パナソニックに)負けて『(全勝が止まり)もう落とせない』という、すごい気持ちで来るでしょう。こっちも意地を見せたい」とキッパリ。開幕節でサントリーを破るなど、上位争いを繰り広げる東芝に付け入る隙を与えなかった。

次節、神戸製鋼は29日に同地で日野と対戦。4勝2敗となった東芝は同日、ヤマハ発動機と東京・秩父宮ラグビー場で戦う。