錦織がツアーに戻ってくる!? 男子テニスで、日本のエースの錦織圭(30=日清食品)が、もし4大大会の全米が日程通り8月31日から開催された場合、出場予定であることが16日、分かった。錦織の所属事務所であるIMGの関係者が明かした。

また、全米前哨戦となる4大大会に次ぐマスターズ大会、ウエスタン&サザンオープン(米シンシナティ)にも出場を計画している。もし出場すると、実戦は昨年の全米以来約1年ぶりの復帰となる。その前に、米国内の非公式戦に出ることも計画されている。錦織は、昨年9月の全米3回戦で敗れた後、右ひじのけがで実戦から離脱。10月には内視鏡手術を受けた。

今年3月の男子国別対抗戦デビス杯対エクアドル戦で、約4年ぶりの代表入りを果たした。しかし、まだプレーはできず、ベンチでの応援に回った。新型コロナウイルス感染拡大の影響がなければ、3月下旬ごろの復帰を目指していた。現在の世界ランキングは31位だが、公傷制度のランキングが10位のため、エントリーには当分、その順位を使用できる。

全米の主催である米国テニス協会は現時点で、無観客と厳重な感染予防に取り組むことで、日程通り開催の意向だ。ニューヨーク州の許可を待っている状況だと伝えられる。無観客でも、7000万ドル(約77億円)とも言われる放映権料のためにも開催したい意向のようだ。

シングルスの予選はなく、出場できる選手には同行スタッフ1人、行動制限、毎日の検温など厳しい条件が課されるという。すでに男子で世界1位のジョコビッチ(セルビア)、同2位のナダル(スペイン)、女子同1位のバーティ(オーストラリア)、同2位のハレプ(ルーマニア)らは出場に懸念を表明している。