世界35位の錦織圭(30=日清食品)が、2戦連続の5セット試合で力尽きた。1回戦の対D・エバンズ(英国)に続く5セット試合となったが、同74位のステファノ・トラバリア(イタリア)に4-6、6-2、6-7、6-4、2-6で敗れ、4大大会の5セット試合の連勝は9で止まった。

現役選手で、5セットの最高勝率を誇る錦織でも、復帰4大会目で、2戦連続5セットはきつかっただろう。「体力は問題ないと思う」と話したが、第4セットの途中にトレーナーを呼んで右肩のマッサージを受けた。「ちょっと心配」と不安を残した。

ただ、「まだまだ自分のいいときには、全く達していないですけど」と前置きはしたが、「(復帰してから)今までの中では1番、いい試合が感覚としては良かった」と手応えを少しずつつかんでいる。

それでも、「ボールを打つ感覚がまだまだ」という。「練習ではいいけど、試合ではそこそこだったり」と、なかなか球を打つ打感やコントロールは、試合をこなさないと戻ってこない。「それに関しては焦ってもしょうがない。割り切ってやらないといけないとこ」と、気持ちを切り替えている。

また、錦織の次戦は、10月12日に開幕するサンクトペテルブルクオープンにエントリーしている。その後もいくつか大会にエントリーしているが「全部出ることはたぶんない」と、休息を挟む予定だ。

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