大声援を背に、連覇に向けて力強く前進する。ハンドボール・リーグH王者のブレイヴキングス刈谷が、25日に愛知・刈谷市体育館でホーム開幕戦に臨む。昨季7位のトヨタ自動車東日本宮城と対戦。昨シーズン7年ぶりに覇権を奪還して迎えた今季は、敵地での2連戦スタートとなったが、地力を発揮し連勝発進。地元ファンの前での白星で、頂点へさらに加速する。
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ブレイヴキングス刈谷が誇る点取り屋が、抜群のスピードでホームのファンを沸かす。LW杉岡尚樹(32)が、ここまで積み重ねた得点は995。吉野樹、渡部仁に続くチーム3人目(リーグ7人目)の通算1000得点が目前に迫る。9月に行われたアジア競技大会では、日本代表として通算100試合出場、200得点も達成。そんな日本を代表するプレーヤーが歩んできた道は、決して華々しくはなかった。
高校は大阪・桃山学院、大学は中大でプレーしたが、年代別代表入りはなし。かつての強豪で、現在再び黄金期を迎えつつある中大時代も「僕の頃は低迷期で(関東)2部でもプレーしました。トップ選手ではなかったですね」。
急成長したのは16年のトヨタ車体(現ブレイヴキングス刈谷)入り後。1年目はケガに泣かされたが、2年目から出場機会を増やし4年目には144得点。身長は178センチと大きくはないが、高いスキルとメンタルの強さでゴールを決めてきた。
努力を重ね続ける遅咲きの男は「周りの助けはもちろんなんですが、少しは自分も頑張ったかな」とほほえむ。迎える節目の大記録。後進の道しるべとなることを望んでいる。
杉岡 弱いチームにいても今は力が足りなくても、誰にでもチャンスはある。僕がそうだったことを、ハンドボールで代表を目指す子どもたちにも伝えたい。
武器はスピードを生かした速攻からのゴール。「それしかできないので」と笑うが、強固な守備からの速攻はチームの生命線でもある。「やるべきことをやれば、結果はついてくる」。連覇に向けて、ゴールネットを揺らし続ける。
◆ブレイヴキングス刈谷 1967年にトヨタ車体ハンドボール部として創部。1992年日本リーグ2部で初優勝し、1部昇格。2011年全日本総合選手権(現日本選手権)で初の日本一に輝き、2018-19シーズンに日本リーグ初優勝。23年7月に名称をブレイヴキングス刈谷に変更した。チーム名には森の王者ゴリラのような圧倒的な強さと優しさで、ハンドボール界の勇敢なキングとなりたいという思いが込められている。マスコットはゴリラのブレッキン。


