史上初のワールドカップ(W杯)8強入りを果たしたラグビー日本代表のリーチ・マイケル主将(31=東芝)が14日、A組首位突破を決めたスコットランドとの1次リーグ最終戦から一夜明け、横浜市内のホテルで会見を行った。緊迫した大一番の試合前、入場の際に手をつないだエスコートキッズとの裏話などを明かした一問一答は以下の通り。

--昨夜はゆっくり寝られたのか。偉業については

リーチ なかなか寝付けることができませんでした。チームが怖いぐらいに強くなっている。国民の応援があったからこそ、ここまで強く頑張れていると思います。次もタフな試合になるが、しっかりと準備を重ねて臨みたいと思います。

--スコットランド戦の勝利は、日本ラグビー界にとってどんな意味があるか

リーチ 日本の子どもたちが自分たちの試合を見て、日本代表になりたいっていう選手が増えると思います。そういう子が増えれば、自然と代表は強くなる。そして今、トップリーガーや大学生で、日本代表になりたい選手が増えてきていると思う。増えたことで争いが激しくなって、入りたい人がどんどん増える。自然と代表がこれから、もっともっと強くなると思います。

--入場後にエスコートキッズと何かを話していた

リーチ エスコートキッズの子としゃべって、肩を触った時に、すごくドキドキしていた。「緊張していますか?」って聞いたら「緊張しています。スコットランド、ボコッてください」って言われました。

--何が良くて、新しい歴史が作れたのか

リーチ この4週間の中で間違いなくジェイミー・ジョセフ(ヘッドコーチ)が良かった。(開幕の)ロシア戦終わって、(第2戦の)アイルランド戦でベストなチームを選んだ。それで僕がベンチに戻ったり、ゲームキャプテンをラピース(ラブスカフニ)選手に与えたり。リーダーシップグループとコーチングスタッフが「アライメント」っていう言葉をすごく大事にしている。この4週間を振り返ると、ジェイミーがすごく良かったと思います。

--準々決勝で戦う南アフリカとは9月に対戦して敗れたが、教訓は

リーチ 得たものはたくさんある。自分たちで集中しすぎると、周りやスペースが見えない。その試合(9月)を振り返ると、スペースができたところはたくさんあって、チャンスもたくさん作った。ただ、大事なところをミスしたり、前を見られなかったり。(W杯の)4つの試合でプレッシャーに慣れて、注意力も上がってきたので、次はもっと、いい勝負になると思います。