1964年東京パラリンピック(代々木選手村)
開幕前日の11月7日時点で22カ国567人の選手、役員が入村した。選手は男303人、女75人で付き添いが男149人、女40人だった。車いすなどに対応するため、オリンピック閉幕後に突貫工事で改造が行われた。
◆宿舎 103戸の平屋宿舎や診療所などに勾配8分の1程度の鋼鉄製スロープを設置。浴室はドアを撤去。トイレ便器には手すりを新設。バスタブ内でも体を流せるようにハンドシャワーも設置。
◆劇場 車いすのまま観覧できるように320平方メートルの座席を撤去した。
◆電話 スムーズに使用できるよう、各戸最低1基で230基を設置。
◆事故防止 火災などに備えるため、終夜パトロールを実施。開村中には拓大洋弓部員が毎日10人前後で担当し、6~18日までで延べ143人。
(2015年03月11日東京本社版掲載)