<プロサーファー 桜美林大 田岡なつみ(21)>

 サーフィンが20年東京五輪の追加競技に決まれば、第2のラグビーになると信じています。世間の「チャラいスポーツ」というイメージを変えるチャンスでもあり、私はこの“波”に絶対に乗ります!!

 小学生の頃から毎週日曜日は「海の日」。今も両親と九十九里浜の太東海岸(千葉・いすみ市)でサーフィンをしています。小6から本格的に始め、高2でプロになりました。ウエットスーツやボードなど計7社とスポンサー契約していますが、大半は物品支給でエントリー費や遠征費が足りません。そのため、大学に通いながら居酒屋でバイトもしています。

 昨年はJPSA(日本プロサーフィン連盟)ロングボードランキング3位でした。全6戦とも賞金は出ますが優勝で8万円。エントリーが2万円で、海外遠征などの交通費や宿泊費を合わせたら赤字です。今年3月から(飲食店)花研さんが遠征費を含めスポンサードしてくださり、大変感謝しています。ただ、ゴルフと比べたら天と地の差…。そんな現状ですが、8月のIOC総会で正式に決まれば、注目度も高まり、ナショナルスポンサーも付いてくれると信じています。

 サーフィン会場を巡っては、千葉や神奈川などが組織委員会に要望書を提出していますが、ぜひ、ホームの千葉でやりたいですね。毎週入っている海でできれば、これほどうれしいことはないです。ただ、欲を言うと、波質が良いリオ大会からやってほしかった。そこは残念です。

 目標はJPSAのグランドチャンピオン(年間1位)です。今月15日のJPSAロングボード開幕戦(インドネシア・バリ島)は優勝することが出来ました。開幕戦を優勝した選手は「グランドチャンピオンになる」といわれているため、今年は期待しています。その先の目標は、東京五輪でメダル獲得です。課題である体幹を強化して、力をつけたいです。

 バイト先では肌が日焼けしているせいか、お客さんから「サーフィンなんてやってないで、勉強やれ!」と言われたりもします。世間はなかなか認めてくれませんが、4年後には「あの時の子!?」と、思い返すぐらい有名になりたいです。田岡なつみ。この名前を覚えておいてください。

(2016年4月20日東京本社版掲載)

【注】年齢、記録などは本紙掲載時。