私がスポーツクライミングに本格的にかかわるようになったのは7月からです。ボルダリングの経験もなく、まさにゼロからのスタートで、今も勉強中ですが、とてもやりがいを感じています。

 スポーツクライミングはこれからどんどん注目されていく競技だと感じています。ボルダリングで日本人選手が強いということもありますが、競技人口も増え、愛好者の方もどんどん広がりを見せています。

 もともとは日体大でトライアスロン部のマネジャーをしていたのですが、そこで学連の仕事などを通じ、国際トライアスロン連合の副会長もされている日本トライアスロン連合の大塚真一郎専務理事のもとで勉強させてもらったのが契機になりました。大塚専務理事の働きかけで、トライアスロンがどんどん世の中に知られるようになって。こうやれば知名度の低い競技も、世の中にアピールできるんだと学べました。

 その後、日本オリンピック委員会(JOC)の国際人養成アカデミーで講義を受け、文科省の同プロジェクトでインターンとしてカナダやスペイン、スイスで働くことができました。そうした経験をもとに、スポーツクライミングを、若い人や年配の人にもっと親しんでもらえるように知恵を絞っている真っ最中です。

 まだ、広報として2カ月弱です。でも、スポーツクライミングが秘めている可能性をひしひし感じる毎日です。自分の経験をもとに、東京五輪へ向かってこの競技の変わりゆく様をしっかり感じながら、毎日明るく動き回りたいと思います。

(2017年9月13日東京本社版掲載)

【注】年齢、記録などは本紙掲載時。