今年は7月に世界選手権韓国大会があります。男子200メートルバタフライで金メダルを狙います。今までは世界選手権でメダルが目標でしたが、今回は金メダル。東京五輪の前にとっておくことが大切だし、突っ走りたい。

16年リオデジャネイロ五輪では銀メダルをとりました。(マイケル・)フェルプス選手と0秒04秒差でしたが、狙ってとったというよりも、まぐれでした。銀メダルはもう過去のこと。メダルをとった人と、とってない人の差はそんなにない。その時に調子を合わせられた、ということだと思っています。スタート台に立てば、過去にメダルをとっていてもいなくても、みんな同じです。

昨年は厳しいシーズンになりました。右肩痛があって、苦しんだ。でも正直「泳げば何とかなる」と考えていた。そういう気持ちだったから、4年ぶりの代表落ちになりました。幌村(尚)ら年下の選手も上がってきて、プレッシャーも初めて感じた。4月の日本選手権は、最後の50メートルで気持ちが折れてしまいました。

4月に代表に落ちた時は正直、実感はなかった。5月に追加選考であるジャパンオープンもあったけど、気持ちが入らなくて。そこでも代表落ちして、右肩に痛みがドンときました。16年冬ごろから慢性的に痛みを感じていたところ。病院で検査して、ガングリオンの除去手術を行って、2カ月ぐらい泳がなかった。「休めと言われているのかな」と思いました。やけ酒も軽く飲みました…。ハイボール。ビールよりも(体への)負担がないと聞いて。そこはやっぱり気になったんです。オフの間に5キロ太っちゃいましたけど。今は肩に負担がかからないような泳ぎ方に変えている最中です。

東京五輪は、出るからには金メダルを狙います。16年リオデジャネイロ五輪とは違って、狙ってとる大会と思っている。狙って金メダルをとるのはひと味違うし、そういうプレッシャーとも闘いたい。今年はまず原点に戻って、4月の日本選手権で代表に入って、世界選手権に進む。水泳に真っすぐ向き合う姿勢を思い出して、やってきたい。

(234人目)