東京オリンピック(五輪)は来年になりましたが、我々は8年後を目指しています。五輪とは無関係と思われるでしょうが、実は初めて実施される可能性があるんです。東京、パリに続く28年は、米ロサンゼルスで開催が決まっています。その追加種目の有力候補なんです。

国際連盟を中心に15年から活動し、22年の米バーミンガムでのワールドゲームズで、フラッグフットボール(以下フラッグ-)が招待競技に決まりました。男女8カ国が出場し、来年の世界選手権が予選となる予定です。何よりもNFLがスポンサーとしてバックアップと、米国内でも力の入り具合が違います。

アメリカンフットボール(以下アメリカン-)は米国の人気NO・1スポーツですが、老若男女が気楽にプレーできるようにとフラッグ-が考えられました。男女が一緒にプレーでき、スポーツが苦手でも頭を使って作戦を練る役もあります。そんな点が評価され、本年度学習指導要領改定ではタグラグビーとともにゴール型スポーツの授業に指定されました。

フラッグ-では選手が両腰につけたフラッグをとることがタックルになります。これがアメリカン-との一番の違いです。防具もなく、相手選手の体と接触は禁止で反則です。当分続きそうな3密禁止時代には、願ってもないかもしれません。

最近の五輪はコンパクト化を目指し、少人数、男女ができる、都市型の若者向きの種目が採用されています。フラッグ-は5人制、前後半20分目安、フィールドは通常の約半分。ラグビーが五輪では7人制が採用されたように、フラッグ-は最適だと思っています。

これまで日本フラッグ-協会が普及の中心となり、我々は国際連盟やJOC=IOCとの連携で活動してきました。今年から両協会ががっちりと手を結んでのプロジェクトを始め、ロス五輪に向けてさらなる普及、発展、強化を図っています。小中学生の皆さん、フラッグ-でロス五輪日本代表を目指してみませんか。(318人目)