東京パラリンピックのテスト大会を兼ねて、今月12~15日に東京・国立代々木競技場で開催予定だった車いすラグビー4カ国対抗戦「ジャパンパラ競技大会」の中止が決まった。3日、主催する日本障がい者スポーツ協会(JPSA)が発表した。新型コロナウイルスの感染拡大を受け、東京オリンピック(五輪)・パラリンピック組織委員会などと最終調整していた。以下、発表文。

「公益財団法人日本障がい者スポーツ協会は、2月26日に総理大臣より、新型コロナウイルス感染症の感染拡大を防止するため、全国的なイベント等について、国として、その開催に係る方針が示されたことを受け、3月12日から15日まで、国立代々木競技場での開催を予定しておりました『天皇陛下御即位記念2020ジャパンパラ車いすラグビー競技大会』の開催を中止することといたしました」

「大会関係者の皆様、また本大会を楽しみにしていただいた多くの皆様には、大変ご迷惑をおかけいたしますが、何卒ご理解くださいますよう、どうぞよろしくお願いいたします」

「なお、公益財団法人東京オリンピック・パラリンピック競技大会組織委員会からは、安全を確保した上で、4月に何らかの形で車いすラグビー競技のテストイベントを実施したいとの連絡を受けています。公益財団法人日本障がい者スポーツ協会としても競技団体をサポートし、組織委員会と連携できることがあれば協力していきたいと考えております」(原文まま)

大会にはパラリンピック連覇を狙うオーストラリアなどが参加予定だった。日本としても貴重な強化の機会を失う形となった。一方で、運営面のテストは実施する見通し。決定を受け、中止の連絡を受けた組織委もコメントを出した。

「組織委員会としては、安全を確保した上で、4月に何らかの形で車いすラグビー競技のテストイベントは実施したいと考えており、新たな実施日とどのような内容のテストを行うか、IPC(国際パラリンピック委員会)やIF(国際競技連盟)、関係団体と相談し3月末までには決定できるよう検討しております。引き続き、安心で安全な東京2020大会開催に向けて、関係機関等と密接に連携していきます」

2月から3月のボッチャに続く中止となった。