パリオリンピック(五輪)の陸上男子400メートルリレー代表は14日、東京・味の素ナショナルトレーニングセンター陸上競技場で合宿を公開した。男子100メートル代表のサニブラウン・ハキーム(25=東レ)は欧州で調整中のため不参加だったが、3大会連続代表の桐生祥秀(28=日本生命)らを中心にバトンパスなどを確認した。

リレー強化を担う日本陸連の土江寛裕ディレクターは「バランスのとれたメンバー。どの選手がどの走順に入っても成立する。どのメンバーでも目標の金メダルを狙える」と期待を口にした。“リレー侍”は今月20日のダイヤモンドリーグ(DL)ロンドン大会に出場。サニブラウンは不在の見込みのため、1走から順に坂井隆一郎(26=大阪ガス)→柳田大輝(20=東洋大)→桐生とつなぎ、4走には上山紘輝(25=住友電工)か東田旺洋(28=関影商事)のどちらかを起用する見通しだという。

土江ディレクターは、桐生の3走起用について「今年は本来の力で走れているわけではない。きちっと3走で走れるか。そこがロンドンDLでの一番の目的になる」と意図を説明。16年リオデジャネイロ五輪では過去最高に並ぶ銀メダルを獲得しており「リレーのメダルには必ず桐生がいたという実績があるので、他の選手も一目置く存在。それだけに桐生のアドバイスに対しては、みんな真剣に耳を傾けるところもある。一緒にいるだけでもチームが締まった空気になる」と存在の大きさを口にした。

桐生に加えて、リオ五輪で銀メダル獲得に貢献し、4大会連続の代表入りとなる飯塚翔太(33=ミズノ)も控えている。この日は経験豊富な2人が、若手選手たちと積極的にコミュニケーションを図る姿もあった。「彼らがいることで、日本代表が脈々と受け継いできたことが若い選手にも伝わる。今の中堅選手たちはリオのメンバーとあまり絡みがなかっただけに、非常に良い効果がある」とうなずいた。

1走から2走へのバトンがつながらず、無念の途中棄権となった東京五輪から3年。若手とベテランが力を合わせ、悲願の金メダル獲得へ突き進む。【藤塚大輔】