男子のSC軽井沢クが世界13位と格下のイタリアに6-5で勝ち、連敗をストップ。通算を2勝2敗のタイとし、米国と並び4位タイに浮上した。

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 男子は2連敗した後のイタリア戦、どうしても勝ちたい一戦に1Eで2点先行したのが大きかった。相手のミスを期待できない男子は、序盤の攻防がより重要になる。序盤に大きなリードを許すと、挽回は難しい。そういう意味で、この2点はイタリアを追い詰めるのに十分だった。

 先行すれば、その後の展開を有利に進められる。うまくEを進めながら、自分たちのペースで試合を進めることができる。前日のスイス戦は8Eに追いついたものの、9Eをブランクエンドにされて最終Eは不利な先攻で迎えなければならなかった。イタリア戦は逆の展開だった。

 世界ランクでは下のイタリアだが、今大会スイスと米国から2勝するなど厳しい相手だった。どこが勝ってもおかしくないほど差はない。今後も接戦をものにするためには、この日のように先行することがカギになる。(98年長野五輪スキップ)