午前中のカナダ戦はショットが不安定(ショット率77%)だったが、デンマーク戦(同85%)と安定して主導権を握って試合を進めることができた。特に3点を取った後の第4エンド(E)、大量失点のピンチだった7Eと、勝負どころで確実にダブルテークアウトを決めたのが勝利につながった。

 ハーフタイムの後はビッグEになりやすい。ミーティングで後半の作戦を立てるが、同時に緊張感を切らさず、集中力を保つことが重要。それでも休むことで感覚が微妙にズレ、ミスショットがでやすくなる。カナダ戦はここで2点を奪われたが、デンマーク戦は逆に2点を奪った。これが、試合結果を左右した。

 4勝4敗の五分に戻して韓国との最終戦を迎える。勝てば準決勝進出の可能性も広がる試合。日本の持ち味である攻撃的なカーリングをしながらも、展開に応じて冷静に試合を進めれば勝利は見えてくる。(98年長野五輪スキップ)