世界ランク6位のLS北見が、日本勢初の銅メダルを獲得した。3位決定戦で同4位の英国と激突。スキップ藤沢五月(26)を中心に相手にプレッシャーをかけ、同点の第9エンド(E)から2連続スチールで5-3で逆転勝ちした。

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 最終10Eは、英国のミュアヘッドが最後の石でした。3-4で2点が狙える場面で比較的難しいショットではなかったので勝負を決めにいった。でも石が当たる角度がずれて、自軍の石を出しました。これはLS北見が1点差以内で、ずっと相手にプレッシャーをかけていたから。2点差になれば、相手は余裕ができましたが、決定的なミスをしなかった。粘ると最後の1投まで分からないものです。

 LS北見は藤沢選手のドローショットがばっちりでした。リードとセカンドも修整し、吉田知選手もダブルテークアウトを見せた。ここ3試合はショット率が落ちていたが、この修正は努力のたまものです。

 今大会は男子も出場し、日本のレベルが少しずつ上がっていると感じます。カーリングは見ている人も作戦を考えて参加できることが魅力。メダルで新しい道が開ければ、と期待します。(元日本代表サード)