女子のエース宮原知子(19=関大)が68・95点で4位に入った。

 初めて五輪の舞台を踏み「練習から結構緊張していたので、本番すごく緊張すると思っていたんですけれど、なんかドキドキと、ワクワクと、うれしさでいっぱいでした」と落ち込みを表に出さず、さっぱりとした表情で振り返った。

 演技直前から硬さは消えていた。浜田コーチとおでこをつけるルーティン。リンクの囲いが厚いことを日本出発前に指摘されていたが、きっちりと額は届いた。「(おでこが)ついた、よし! ここまで来たからしっかりと落ち着いて、自分の出来ることをやって来て」。そうコーチからいつも通りに送り出され、リンクに立った。

 冒頭のルッツ-トーループの連続3回転ジャンプが、2本とも回転不足の判定。それでも、3つのスピンとステップの全てで最高評価のレベル4を導くなど、持ち味はアピールした。仲間と一緒に座った「キス&クライ」で得点が表示されると「ちょっと悔しかったですけれど、演技自体はそんなに悪くなかった」と振り返った。

 21日からの個人戦に向けては、回転不足の修正が大きな課題だ。「あんまり悪いジャンプだったと思っていないので、少しの修正で頑張って直したいと思います」。最後まで前向きな姿勢を貫いた。