坂本花織(17=シスメックス)がフリー131・91点で5位、順位点の合計を44点とした日本は5位と変わらず。3位のアメリカが順位点で53点とし、日本のメダル獲得はなくなった。

 冒頭の3回転フリップ-3回転トーループは着氷で少しバランス崩しコンビネーションにいけず。それに伴い後半の5個のジャンプでは、予定していたコンビネーションジャンプも変更。最後に3連続ジャンプを行うなどして演技を終えた。演技後は悔しそうな表情をみせた。キスアンドクライに向かう際には何度も手を合わせ謝る仕草を見せた。坂本は「いつもどうりのしよう思ったが、自分のジャンプじゃなかったので悔しい。自分も頑張らないなと思った。最初のジャンプでミスして焦ってしまい悔しい」と話した。

 初出場の15歳アリーナ・ザギトワ(OAR)が158・08点で優勝した。冒頭シーケンスから入ると後半に集めたジャンプ7つのジャンプでうまく着氷。大きなミスなく演技を終えた。

 坂本は10日までは江陵を離れ、高速鉄道(KTX)でも2時間程度かかるソウルのリンクで調整してきた。前日11日の公式練習後には「自分のジャンプをだいぶいい方向に戻せた」。手応えをにじませ臨んだ大舞台だった。

 ◆フィギュアスケート団体 前回ソチ五輪から採用された。10チームが出場。男女各1人、ペア、アイスダンス各1組でチームを構成し、種目ごとに1位に10点、2位に9点…10位に1点が与えられ、チームごとの順位点合計で争う。SPの上位5チームがフリーに進む。2種目まではSPとフリーで異なる選手を起用可能。個人種目が始まる前に計3日かけて実施される。ソチでは開催国のロシアが優勝し、羽生を擁した日本は5位に終わった。