圧巻の五輪デビューを飾っても、OARのザギトワ(15)は平然としていた。

 「感情をコントロールすることができた。自分の滑りに満足している」。団体女子フリーで、全ジャンプを基礎点が1・1倍となる後半に跳ぶ異例の構成を難なく滑りきると大きく息をついた。

 最高難度のルッツ-ループの2連続3回転を皮切りに次々とジャンプを成功させ、世界歴代2位の自己ベストを更新。表現面はまだ幼さが残るが、注目が高まる個人戦はクラブの先輩メドベージェワと一騎打ちの様相だ。

 ドーピング問題の影響でOARとして参加し、まずは団体銀メダル。「観客は国旗を禁止されていないし、ロシアと叫んでくれたのはうれしかった」と感謝した。