フィギュアスケート男子で66年ぶりの2連覇を目指す羽生結弦(23=ANA)が15日、本番会場の江陵アイスアリーナで16日のショートプログラム(SP)に向けた最終調整を行った。

 40分間の練習では、現地入り初となる4回転ループを成功。10本の4回転ジャンプ中、8本成功と絶好調だった。フリー「SEIMEI」の曲にあわせ滑った後に、SPのステップなどを確認。同僚のハビエル・フェルナンデス(スペイン)とハイタッチし、笑顔で練習を終えた。

 練習後に取材に応じた羽生は調子の良さからか、終始ご機嫌だった。昨年11月に痛めた右足首に関しては、「全然問題ない。考えもしていない」と不安を一蹴。フリーで4回転ループをやる可能性があるか、との問いにも「はい! 」と力強く答えた。

 SPの滑走順が最終組の1番滑走と決まったことも背中を後押しする。「何よりも大好きな1番滑走なので、楽しみながら。このプログラム(SPのバラード第1番)も3年目。大好きな曲で滑ることができるので、その楽しさとか、勝ちたいという気持ちも含めて全部出したい」と、全力の演技を誓った。