右足首故障からの復帰戦で羽生結弦(23=ANA)が完璧な演技で首位発進した。2本の4回転を含む3つのジャンプを成功。自身が持つ世界最高にあと1・04点と迫る111・68点で、66年ぶりの五輪連覇へ王手をかけた。

 羽生が4回転ループを投入するかが2連覇の鍵を握る。跳ぶ攻めの構成にして、大きなミスなく滑れば文句なし。ループを回避して難度の下がるトーループとサルコーのみで勝負に出ても、ミスがなければ連覇は堅い。逆転を許す可能性はジャンプの転倒などが起きて減点が大きくなったケース。その場合は4・10点差で追うフェルナンデスより、7・51点差で追う宇野に勝機がある。フェルナンデスはフリーは2種類しかジャンプを跳ばず計3本で、今季ベストも200点を超えない。より高難度で3種類、計4本を跳ぶ宇野の方が得点は伸びる。