ショートプログラム(SP)で首位の羽生結弦(23=ANA)が、フリーで206・17点をマークし、合計317・85点で14年ソチ五輪に続き、金メダルを獲得した。男子の連覇は実に66年ぶりで、日本人として冬季の個人種目での連覇は初の快挙。

 66年前に五輪連覇を達成したディック・バトン氏(88)は、羽生の演技を受け「美しい振り付けと音楽。すさまじいシアターだったよ」「ゴージャス…」とツイッターでつぶやいた。羽生が冒頭の4回転サルコーをきれいに着氷すると「(4回転サルコーが)美しいし、軽やか」と絶賛。2連覇を決め「ブラボー、ハニュウ。(私の)記録に並んだね」と祝福した。米ニューヨーク・タイムズ(電子版)では、バトン氏が電話で寄せた「彼の動きはまるで夢のように美しい」とのコメントも紹介した。

 ◆フィギュアの五輪連覇 男子ではディック・バトン(米国)以来66年ぶりで、通算4人目。ギリス・グラフストレーム(スウェーデン)は1928年サンモリッツ大会で3連覇を成し遂げた。女子は36年大会まで3連覇を果たしたソニア・ヘニー(ノルウェー)、88年大会で2連覇したカタリナ・ビット(東ドイツ=当時)の2人。